「面接本を無視して自然な会話をする」をコンセプトに人生初の面接を受けてみた話
ニクリーチ経由で、外資系IT企業の最初の面接を受けられることになった。人生初の就職面接だった。
実は応募した当時はSIerに興味津々だったのだけど、今はわりと希望が変わってwebメディア系の企業ばっかり見てる。なので面接に向かう電車の中で既にめちゃめちゃ帰りたかった。もう入る気がない企業の面接行ってどうすればいいんだ入りたいふりとか器用なことできない…。
仕方ないから、面接で話すことを準備するのを諦めた。「面接本を無視して自然体に振る舞ってみたらどうなるのか、やっぱやべえ空気になるのかそれとも意外に好印象だったりするのか」の実験の場にすることにした(てめえ何様だっていう声が聞こえる)。
結論から先に言うと、意外に好印象だった、かも。
まず、面接してくれた人事の人がめちゃめちゃめちゃいい人だった。なんか全身から穏やかなオーラ。あ、やっぱこういう人が人事になるんだ。
前もってメールで「学生時代に力を入れたこと」について伺いますと言われていた。たぶんこの質問の答え方を書いてない面接本は存在しないと思う。
とにかくその場できかれるままに部活(ESS)の話をした。「うーん」と「えーと」を1分間に3回ほど使用した。とにかく正直に話した。
「なんで○○(役職)をやろうと思ったんですか?」
「えーと、3年生の人数が少なくて、絶対だれかがやらなくちゃいけなくて、」
ずっとこんな感じ。意識高い系の方々からあざ笑いながら生卵を投げられそう。
1時間ほど話した後、フィードバックのようなものをもらった。やっぱり優しい。
「大会運営のエピソードは実はプロジェクトマネージャーの仕事に非常に通ずるものがあるよね」
まじか。
「ただ、アドバイスするとしたら、私に質問されて初めて答えるんじゃなくてエピソードの最初にちゃんとどんな状況だったのか一通り説明したほうが話が早いと思う」
Oh. なんかどっかで見た"STAR"ってやつか。Situation→Task→Action→Resultsってやつ。ちぇ、やっぱそういう型にはめて話さなきゃいけないのか。
「あ、なんかの面接本で読んだ気がします…」
「え、面接本なんてあんなの全部てきとうだよwww」
えっ!!(希望の光)
「たしかに、すっごい作り込んでくる学生さんはいるけどね。自分がどんな役割で何をやって……って。でも、みんな同じになっちゃうよね」
うへへ。
「あとやっぱり、作り込んでるなあってわかっちゃうよね。ずっと何人も見てるんだからさ」
うっす。
これで落ちてたら笑って下さい。
なんか書いてて「面接でいい雰囲気だったから絶対いけたと思ったのに落ちた」人の話を急に思い出したわ。別に正直なのが好印象だったわけじゃなくてあの人事の人が優しかっただけ説。